その滅亡に反逆する
人類の運命の歯車が狂い始めたのはいつからだろうか？
農耕を始めた頃だろうか？
農耕といっても初期はまぁ良かっただろう。
爆発的に食料を供給できるようになったときから何かが
狂い始めたのかもしれない。種籾が何十倍もの穀物になる。
そんな状況が古代文明の時点ですでに出現しだした。
シュメール文明の最盛期などでは現在に匹敵する穀物生産が行われて
いたというからものすごい話だ。
記録に残っている大麦の生産高の最高値は現在のアメリカなどの穀物
生産力に匹敵していたのだから。
（1ヘクタール当たり平均2,500リットル以上の収穫があったとも言われる。
これは驚異的といっていい数字だ…中世ヨーロッパの１０倍くらいってとこか。）
少数の人間が農作業以外の作業につき始めた。
有り余る食料、そしてそれをもととした経済活動…
巨大な経済活動は貧富の差を生み、それにより富める者は
ますます富み、富むことでさまざまな面でますます豊かになる。
お金で買えない物もそりゃあるが、買えるものはマスターカー…
じゃなくって普通に買えるわけなので。
その中に人の心も含まれてたらイヤだ。
豊かな土地の簒奪、侵略戦争だって貧しい国相手にはまずやらない。
暴走する欲望が戦争を生むといってもいいだろう。
日本が世界史的に蚊帳の外だった頃、正直ユーラシア大陸では
恐ろしいことが起こりまくっていた。
日本史見返してもジェノサイドなんてやったの織田信長くらいか。
平清盛なんか甘すぎだろ。独裁者に向いてないよあいつ。
世界史となるとジェノサイドは恐ろしい数に上るだろうなぁ。
チンギス・ハーンの侵攻はその中でも最大級だろう。
当然逆らった男はみな虐殺され、いい女だけオルド入り。
一体どのくらいの子供を残したかはなんともいえないが、
チンギス・ハーンのY染色体を持つ者は1600万人ともいわれている。
…それ、なんかやばくね？
Y染色体上の遺伝子は替えが利かないし…
暴走する欲望が同じ遺伝子セットを増やしまくったわけだが、裏を
返せば、特定の疾患に対するリスクを増大させることになる。
極端な話、全人類が同じ遺伝子持ってたら1個の病気で全滅しうる。
ヨーロッパ王室なんてある意味悲惨だった。
血友病が王室から王室に広まっていったし。
ジェノサイドに話を戻すが、ユーラシア大陸に限った話ではない。
南北アメリカ、オーストラリア、アフリカ…まぁ人類史ってのは
血生臭せぇなおい。
力（政治力、権力、経済力、軍事力、イケメンオーラ）あるものが
正義とかってどうなのよ。
んなわけでアレだ、あんまり力を持ちすぎた連中が自らの遺伝子を
増やしすぎるというのは、最終的には人類絶滅につながるんじゃないか？
以前危惧していたことがあったが、これはもうダメかもわからんね。
同一遺伝子増やす速度が速すぎる。
こいつが何らかの疾患に弱かったりしたら、ドカン！だ。
まるでジェノサイドされたものが復讐でもしているかのようだ。
これはもう人類滅亡かもわからんね。
…だがちょっと待ってほしい。
日本ではそこまで徹底したジェノサイドが行われなかった。
そらそれなりには殺しあいなり戦争なりあったけどさ。
大体ジェノサイドするまでもなく大災害おこってたけどな。
地震、火山噴火、台風、津波…現在ですら十分に太刀打ちできない
代物にどう太刀打ちしろと？そら昔に比べりゃ対抗できてるけどさ。
たとえ一民族ジェノサイドできる力をもってしても、お天道様や
地球にどないして勝つってぇの？
ジェノサイド？ばっかばかしい。人間はあっさり死ぬんだぜ？
世界で一番天災の多い地域、それが日本。
そんな巨大な力のこと考えたら、刹那的な生き方する奴も出るだろうさ。
江戸っ子は宵越しの金は持たないなんてのは、ある意味反逆だよなぁ。
力に反逆することだけが粋ってわけではなかろうが、別種の
価値観を打ち立てることも存外人類存続の鍵なのかもしれない。
結婚しない女性が増えているってのもある種の反逆なのかもしれないな。
それならいっそのこと婚外子を認めやすくするってのもありかもしれん。
ついでに一夫一婦制でなくて多夫一婦制なんてのも、世界的に見ると
かつて少数ではあるが存在したし、日本ではそういうのもいいんでないの？
男あまりだし。どうだろ？
…こういうこと書くと何故かフェミニストにグーで殴られそうな気がする。
しかしこのままいくと日本では急激な人口減はどうやったって起こるだろ？
で、現在の対策では不十分なの確かだろ？
だとすりゃ現在のやり方や、日本人の滅亡、もしくは人類滅亡に反逆する、
それが俺のジャスティスだと思っているんだが、どうだろ。